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大手セキュリティーソフトメーカーがAndroidスマートフォン向けのセキュリティーアプリの販売や開発に力を入れ始めている。Androidは米グーグルが開発したオープンソースのモバイル端末向けプラットフォーム。誰でもアプリを開発し、配布できる自由度の高さが特徴だ。その半面、悪意のあるプログラムを組み込んだアプリを開発しやすい。昨年末には「Geinimi.A/B/B1/D」という機密情報を盗み出し、攻撃者に送信するトロイの木馬が登場している。

　IDC Japanによると昨年10月から12月のAndroidスマートフォンの国内販売台数は150万台を越え、アップルのiPhoneを上回った。利用者が増加していることと、Androidの自由度の高さから、今後、悪意のあるハッカーの標的になる可能性が大きい。

　シマンテックは3月18日に「ノートン モバイル セキュリティ」を店頭で販売する。盗難や紛失した場合に遠隔地から操作を無効にしたり、GPSを元に端末の場所を特定したりできる。遠隔操作ですべてのIDやデータを消去することも可能だ。悪質なアプリやスパイウエアをスキャンして削除するマルウエア対策も備える。

NTTドコモは、東北地方太平洋沖地震と長野県北部の地震の影響により、3月15日に提供開始を予定していたspモード（Androidスマートフォン）向け「電話帳バックアップ」の提供を延期する。携帯電話のつながりにくい状況が発生していることから、新たな設備負荷を避けるため。提供開始日は現時点では未定で、確定し次第発表するとしている。