スマホ+タブレットが「ポストPC」たりえない理由|佐藤一郎のパースペクティブ
一方でポストPCに向けて注目すべきプロジェクトも出てきています。例えばイギリスのケンブリッジにあるRaspberry PI(ラズベリーパイ)というベンチャー企業が20ドルや30ドルでARMプロセッサ搭載PCボードを発売しています。
世間ではRaspberry PIは組み込みコンピュータの学習用の安価なPCボードと思われていますが、実はRaspberry PIは英国ケンブリッジ大学のアントレプレナー支援組織が設立に関わり、発展途上国向けの安価なコンピュータを作るための研究組織という一面があります。
どうも、この人の言うポストPCとはWindowsOSの事を指しているような気がしますね。
個人的にスマートフォンやタブレットがポストPCになり得ないと思っているのは、マウスが付いて、キーボードが付いて、PCみたいな姿になるのにPCのような操作が行えない点だったりします。
例えば文字列の選択ひとつとっても非常にやりにくいです。
PCなら最悪でもshift+方向キーで選択できるのがandroidだと出来たり出来なかったり。
見ることに関してはある程度はPCと遜色なく行えるようになってきていますが、いまだに文章を編集する場合には色々な問題点が散見されます。
そういった細かな部分が微妙に不便で、結構頻繁に使っている自分でも置き換えにはなり得ないなぁと感じたりします。